短編映画『Blind』 で描かれている“放射能汚染された東京の日常”が伝える大切なこと(ホットスポット浦安の人たちは見るべきです)

(以下、転載です)

東京に住む人たちの最近の大きな悩みのタネは、安全性の問題。

「東京はどこまで安全なのだろうか」といった率直な疑問から、「魚が緑色に光ったりす ることはないのか」といった少し愚かしい質問まで、それは様々だ。そういった質問に答えることは決して簡単ではなく、次のような言い方でまとめるのが一番 良いのかもしれない。「東京は正常に見えるが、何かが違っている」という世界であると。もっと踏み込んだ言い方をすれば、「“何か”違うものが、空気の中 に混ざっている…」という感覚だ。

新しく東京で撮影されたシュールレアリズム的な短編映画『Blind』は、鮮やかな映像を通して、観る人々を不安な気持ちにさせる。『Blind』 で描かれている“放射能汚染された東京の街の日常”は、今の東京の姿ではなく、数年後に訪れるであろう姿だ。その時には、ガスマスクは生活を送る上での必 需品となっているが、この映画で注目すべきなのは、女子高生がつけている“原宿スタイル”にアレンジされたガスマスクだ。それはすでに新しいマストアイテ ムとして生活に溶け込んでいる。自然な演出と美しい画面の中から感じられるのは、「目に見えない何か」に対してどのように社会は順応してゆき、ゆっくりと 生活が変えられていくのか。そこに問題提起を感じることができる。そして、とても速いスピードでスタイルが浸透していき、社会は同化してゆく。それは果た して良いことなのだろうか。そんなことを考えさせられてしまう。

http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/4731

広告