テレビ朝日モーニングバード「そもそも総研」(2011.12.29放送)小出裕章氏が伝える大事なこと:浦安っ子の疎開を考える(都市濃縮・低線量被ばく)

「”冷温停止”はもうできない」

(以下、転載です)

TV朝日「モーニングバード」小出裕章 京都大学原子炉実験所助教、政府の「冷温停止宣言」を強く否定、4号機の燃料プールは原発2基分の燃料がある、
燃料棒が空気中に剥き出しになると溶けるなど、4号機の今の状況と危険性を指摘した。

「現在、戦争状態が続いているのです。メルトダウンした燃料棒は冷やすことさえできてません。4号機のプールは崩壊寸前です。」


小出「私から見ると今現在、戦争が続いているのです。」

ナレーション:12月16日、政府による事実上の原発事故”収束宣言”が出されました。あたかも原子炉の状況がこれ以上悪くなることががないとでも 言いたげな印象を与えました。しかし、原発の危険性を訴え続けてきた小出助教は、いまだ私達が安心できる状況にはないと警鐘を鳴らします。

玉川「原子力の専門家の方々の中では”冷温停止”というのは何を指す言葉なのですか?どういう状態をいうのですか?」
小出「原子炉圧力容器という圧力釜が健全で、中に水がたまると、穴が開いていないというそういう状態で、炉心がその水の中に浸かっている、そしてその水の温度が100℃を超えないというのが”冷温停止”という概念。」
玉川「ということは、圧力容器をもう破って、格納容器すら破っているという状況の中で、もう”冷温停止”っていう言葉自体が本当はおかしいわけですね。」
小出「そうです。そんな言葉を使うこと自身がもう著しくおかしいし、工学的に言うならば、常識をはるかに逸脱したことを言っているわけです。」
玉川「政府が言っている”冷温停止”を解釈するとですよ、何をもって”冷温停止”しているという言い方になっているわけですか?」
小出「少なくとも”冷温停止”という概念が適用できないということは確実なんですけども、政府や東京電力はもう仕方がないから”冷温停止相当”のというよ うな、まあそういうような表現にしているわけですが、圧力容器もまあ100℃を超えていないで蒸気がどんどん噴き出してくるような状態ではないということ をもって”冷温停止”と。」

ナレーション:小出助教は、1号機で落ちた燃料の高熱によってコンクリートが65㎝溶けている可能性があるという東京電力の見解も、科学的にはなんら証明されたものではないと言うのです。

小出「皆さん想像してほしいんですけれど、コンクリートの床があってですね、その上に2800℃を超えた瀬戸物の・・溶けた瀬戸物が落ちてくるわけ です。その溶けた瀬戸物がコンクリートを溶かしながら今下にめり込んでいっていると言っててるわけですね。東京電力もそう言っている。その時に、水を例え ば上からかけたとしても、瀬戸物の表面は冷やすことが出来るだろうけれども、コンクリートの中にめり込んでいっているその溶けている塊はもう冷やせないわ けですよ。」
玉川「ということは、そのままもっとめり込んでいっていることが・・」
小出「多分めり込んでいっているんだろうと思っているのですね。それがもうすでに突き抜けているのかもしれないわけだし、誰もそれを確認することができないという状態。」

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「収束はしていない原発に潜むさらなる”危険性”」

ナレーション:さらに彼の心配は原子炉以外にも及んでいます
小出「今現在、4号機のプール等が崩壊するかもしれない。」

ナ:福島第一原発で過酷事故を起こした4つの原子炉。その中で原発2基分の使用済み核燃料を今も冷やし続けているのが4号機の燃料プールです。
玉川「4号機のプールの崩壊というのは、例えば新たな地震とかそういうふうなものでということですか?」
小出「はい。私が怖れているのは、”地震”ですし、多分東京電力もそれを怖れていて、4号機のプールが崩壊をしてしまうかもしれないということで、プール を支える柱とか壁とかの補強工事を、かなり長い時間をかけてやったと思います。プール自身が崩壊するようなことになれば、水はもちろん流れちゃうわけです し、燃料棒というものが空気中に剥き出しになりますので、そうなれば溶けてしまいます。」
玉川「使用済みだけど冷やさなきゃ、やっぱりそれでも溶けるんですね。溶けてしまえば・・」
小出「飛び出てきてしまいます。」
玉川「あーっ」
小出「4号機はかなりあの際どい状態に私はあると思いますし、そのプールを崩壊させないようなことはやらなければいけない。」

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「反原発訴え続け40年”学者としての責任”」

ナレーション:事故の第一義的な責任はもちろん東京電力にあります。しかしこの事故の背景には、何が何でも原子力政策を推し進めたかった政府と官僚の思惑があり、そしてその思惑を裏から支え続けた大学の研究者たちの存在がありました。

玉川「今回ほどいわゆるその学者の責任が問われたことはないんじゃないかと思うんですが、いわゆるまあ御用学者というような人たちの存在がずいぶん あのクローズアップされたと思うんですけれども、そういう人たちの存在をまあ対極にいらっしゃった立場としてはどういうふうに見ますか?」

小出「自分が何か間違いをすれば自分で責任を取るしかないと思いますし、原子力を推進してきた人たちだって、自分がこれまでやってきたことの意味と いうのをちゃんと自分で考えてそれなりの責任を明確にする、そして責任を取るということをやるべきだと私は思っているのですが、残念ながら誰一人としてや らない。チャップリンが(殺人狂時代という)映画を作った。えー、その中で「一人殺せば殺人者だけれども、100万殺せば英雄だ」という言葉を言わせてい るんですね。もし私が誰かに被ばくをさせる、法律を超えて被ばくをさせるようなことをすれば、私は犯罪者として国から処罰をされたはずだと思いますけれど も、その国、あるいはまあ巨大産業である東京電力は、何百万人の人に今被ばくをさせているわけですね。それでも誰も責任を取らない。ぬけぬけとこのまま逃 げおおせるというようなことは、私は許したくないと思います。」

ナレーション:廃炉まで少なくとも数十年。次の世代まで引き継がれるあまりに重いこの現実。最後に私はこの問いを投げかけた

玉川「ずっと今まで小出先生が主張してきたことが、事故という形で正しいということが立証されてしまったわけですよね。それについてはどうですか?」
小出「言葉に尽くせず無念ですね。もう最終的な敗北を私はさせられたと。」

スタジオ玉川「敗北したと。この敗北は小出先生だけじゃなくて日本人全体の敗北だと思いますけど。」
玉川まとめ「私が一番心配してるのは、そういう危機に対する関心がですね、この原発に関してもやっぱり落ちてきているんですよ。これが一番危機だと思います。」

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「冷温停止」と「冷温停止状態」  「収束」と「終息」  ゴマカシ!ひどすぎます!

西日本への子どもたちの疎開がこの冬休みから増えてきています。

3学期限定ということでよいと思います。次年度以降に向けての手探りを続けていきましょう。

「災害救助法適用地域(浦安)」からの一時避難を上手に活用してください。

http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/714.html

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「達成強弁 実態は道半ば」

東京新聞 2011年12月17日 朝刊

 本来の「冷温停止」と似て非なる「冷温停止状態」という用語を事故収束に向けたキーワードに用い、批判を浴びてきた政府。この日は、その達成を理由に「事故収束」宣言にまで突き進んだ。

 苦しい避難生活を迫られる人たちに配慮してか、サイト(福島第一の敷地)内の出来事に限っては「収束」とし、サイト外は「収束していない」という論法を持ち出した。

 確かに福島第一の周辺は、除染もほとんど手つかずで、放射性物質を含んだがれきの中間貯蔵施設の設置も具体化しておらず、収束どころではない。

 一方、福島第一の中も、とても収束とは言えないのが現状だ。日々原発を見ている現場の作業員たちは「収束などとんでもない」と口をそろえる。

 「冷温停止状態」かどうかも怪しい。そもそも「冷温停止」は、単に原子炉が冷えているだけでなく、放射性物質を密封できて初めていえること。その定義は東電の保安規定に明記されている。

 「冷温停止状態」の定義の一つは「圧力容器底部の温度が一〇〇度以下」。それは達成したが、炉内の別の場所は今も一〇〇度を上回るところがある。

 圧力容器の底が抜けて、溶けた燃料が落下しているが、実際にどんな状態なのかも分からない。最後の“壁”である建屋も損傷。地下水の流入が止まらないが、海への流出を阻む遮水壁もできていない。高濃度汚染水は、いつ外部に漏れてもおかしくない状態だ。

 実際、四日には放射性ストロンチウムを含む水が海に漏れたと判明。すると、政府の担当者は「水は関係ない」と抑制する対象ではないと言う。

 収束と言いながら、原子力緊急事態宣言は解除されない矛盾も。「収束宣言」は政治的な節目にすぎず、実態は収束への道半ばだ。 (原発事故取材班)

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